俺は、泣きながら、寝てしまったらしい。

次の日、机に突っ伏していたところ

ばあちゃんに起こされた。


「一樹、バイトの時間だよ」


「…ん…あぁ…」


俺は、下に下りて、顔を洗った。


ばあちゃんは、何も言わない。

たぶん、結衣が、ぜんぜん、うちに来ないこと

ばあちゃんなりに、心配してると思う。


俺は、何もしゃべらないで、朝ごはんを食べた。


「じゃ…もう、いくわ」


ばあちゃんは、何か言いたげな顔をしたが


「気をつけてな」


と見送ってくれた。