まさに告白をすると言う

雰囲気までもが漂っている。

「すげえな。あの戸城から告白じゃん」
「ああ……」

シンゴがまたも楽しそうな声で言う。

告白されるのだって俺はもう、馴れていた。

これだって日常茶飯事だ。

しかし、俺は考えていたので

いつものように「うっせえ」と

返すことはできなかった。

そして、その日1日はすぐに過ぎ去り、

あっという間に放課後になってしまった。

一瞬俺の中でいっそ逃げてしまおうか

という思いが過ったが、相手に悪いので

止めた。そして俺は中庭に向かった。

「関山君……」
「どうした? 呼び出したりして」

俺は出来るだけ平静を装ってきいた。

すると、数秒間が空いたあと、

戸城は口を開いた。

「あたし、関山君のこと好きなの――」