俺は女生徒達の人ごみを

かき分け、教室に向かった。

「はぁ……。朝から疲れる」
「お前、贅沢な悩みだな……、
俺も1回は言ってみたいよ」

教室につき、机にふしながら

そう言うと、前の席のシンゴが

聞こえていたらしくそう言って、

俺の方に椅子を向けた。

「1回お前もそうなりゃ良いんだよ」
「なれるか、馬鹿。せっかく
モテてんのになー」

俺はシンゴに今日2度めの「うっせえ」

を言うと、椅子に深く座り、

寝る体制になった。