「お兄ちゃん。朝だよっ」
「へーい」

いつも通り朝はアイに起こされる。

それでもいつもと違うところが1つ。

俺が珍しく早く起きたという事だ。

リビングに行くと、母は驚いたような

声で「今日は大雨が降るよ」と

言っていた。

でも俺は全く気にせず、朝食を

食べ終えると学校に向かった。

早起きをすると清々しいという

事を初めて知った。

それに昨日に大きな決断を

したからかもしれない。

「キャーッ」

女生徒達の黄色い声。

これも今日はそこまで不快には

感じなかった。

しかし、告白をOKするつもりなので、

そこは迷惑そうなふりをして人ごみを

かき分けると教室に行った。