「お兄ちゃん。朝だよっ」
「うー……」

どうも。

俺の名前は、

関山 恋(セキヤマ レン)。

どこにでも居るような

朝が苦手な高校3年生。

そして俺を起こすのは双子の妹で

高校3年生の

関山 愛(セキヤマ アイ)だ。

これもどこにでも

居るような普通の双子の兄妹。

普通の二卵性で、見た目は

全然似てない双子。

でも、普通と違うことが1つだけある。

俺は妹に恋をしていた。

「レン、早く起きなさい」

とうとう母のお出ましか、と

俺はベッドから起き上がり、

リビングにある椅子に腰かけた。

「お兄ちゃん、いい加減早く起きてよー」
「やだね。俺は朝苦手なの」

隣に座るアイが不機嫌そうに言った。

しかし、俺は気にせずに卵焼きを頬張る。