「…あれ、黒木く…ん?」

目が覚めるとそこは、綺麗な明るい色をした保健室にいた。ベットに横たわったままの私を心配そうに黒木くんが見ていた。

「大丈夫?七瀬、びしょ濡れだったから着替えさせちゃったんだ、悪い…」

自分の着ている服を見て驚いた。私の着ていた服じゃない。黒木礼と書いてある黒木くんのジャージであった。

「あ、大丈夫//
ごめんね、こんなに迷惑かけて…」

「嫌全然大丈夫!」

「ごめん、じゃあもう戻らない?」

「あ、おう!」

私はずっと黒木くんと保健室にいることを躊躇い教室に戻ることにした。

「りっくぅ~」

教室に戻るとドンッと抱きついてきたのは姫だった。姫は心配そうな顔をしてこちらを見ていた。

「どーだった?大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、なんだったんだろうね」

「あ、熱中症だってさ…保険医が」

私は自分の倒れた理由が分からなかったが黒木くんが教えてくれた。
…熱中症…か。
まあ暑かったしね…。


「会長めちゃくちゃ心配してたよ~」


…えっ!!





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