6人掛けのテーブルで、いつもご飯を食べてる。


私と花音が隣で、その前にお父さんとお母さんが座る。


両端には、ちょっと前までおじいちゃんとおばあちゃんが座っていた。


「ここ、優音ちゃんの席でしょ?おばあちゃんは隅でいいのよ」


「うんん、いいの。花音、おばあちゃんの隣がいいみたいだし」


少し困ったような顔をするおばあちゃんに、私は笑顔を返す。


そのまま私は、テーブルの端に置いてある椅子に座った。


久しぶりに、家族揃ってのご飯。


花音が話すことに、みんな笑ってる。


みんなの視線が、花音に向けられる。


そんな様子を横目で見つつ、私は黙々と出されたご飯を食べていた。


「ごちそうさま」


小さく言って、食器を持ち、席を立つ。


そんな私に、誰も気づいてくれなかった。


食器を片付けた私は、そのまま自分の部屋に向かった。