にこにこ笑いながら、おばあちゃんは私の手を握る。


「そういえば、優音ちゃん」


「ん?」


「この病院、花音ちゃんが入院してるわよね?会いに行った?」


「あっ・・・」


一瞬言葉に詰まる。


「う・・・んん。まだ」


おばちゃんが入院した病院は、花音が入院している病院だった。


「会いに行かないの?」


おばあちゃんが優しく私に聞く。


「会いに行かなきゃダメ?」


「優音ちゃんは、花音ちゃんが嫌い?」


「分かんない」


正直に答える私を、おばあちゃんが抱きしめた。


「分かんないの、おばあちゃん」