「・・・うん。分かった」
進路面接週間になってるある日の放課後、私は昇降口の近くでケータイにかかってきたお母さんからの電話に出ていた。
私の学校は、授業中以外ならケータイを使用していいことになってる。
まあたまに授業中とそうでないときの区別が出来てないときもあるけど、基本的この学校に通ってる子は頭がいいから、ダメと言われたことをやる人はほとんどいない。
そのため、先生たちも生徒を信用しているし、生徒もいろんなことに熱心な先生のことは信用している。
だから、ケータイを使用しても大丈夫なわけ。
「それで、花音は大丈夫?」
『うん。熱はたいしたことないんだけどね、お母さんから離れなくて』
電話越しに、お母さんの困ったような声が聞こえる。
今日は私の進路面談の日。
お母さんが放課後学校に来ることになってたんだけど、朝から花音が熱を出していて、病院から出て来れなくなってしまったのだ。
花音は昔から、熱を出すとお母さんから離れない。
今日もまた、お母さんから離れないらしい。
「とりあえず、先生には私から言っとくから気にしないで」
『ごめんね、優音』
進路面接週間になってるある日の放課後、私は昇降口の近くでケータイにかかってきたお母さんからの電話に出ていた。
私の学校は、授業中以外ならケータイを使用していいことになってる。
まあたまに授業中とそうでないときの区別が出来てないときもあるけど、基本的この学校に通ってる子は頭がいいから、ダメと言われたことをやる人はほとんどいない。
そのため、先生たちも生徒を信用しているし、生徒もいろんなことに熱心な先生のことは信用している。
だから、ケータイを使用しても大丈夫なわけ。
「それで、花音は大丈夫?」
『うん。熱はたいしたことないんだけどね、お母さんから離れなくて』
電話越しに、お母さんの困ったような声が聞こえる。
今日は私の進路面談の日。
お母さんが放課後学校に来ることになってたんだけど、朝から花音が熱を出していて、病院から出て来れなくなってしまったのだ。
花音は昔から、熱を出すとお母さんから離れない。
今日もまた、お母さんから離れないらしい。
「とりあえず、先生には私から言っとくから気にしないで」
『ごめんね、優音』