先生と一緒に玄関を出る。
「先生、車は?」
「みちるさんのところに置いてきた」
「じゃあ、少し歩こう」
自然に手がつながる。
「お父さん、途中でいなくなっちゃったね」
「俺がいきなり優音を連れ去るようなこと言っちゃったからな」
足を止めて、電信柱の陰に隠れる。
「ずっと、親から連れ去って欲しいって思ってた」
「俺も、そう出来たらって思った」
スーツを握り、上を向いて先生を見つめる。
「でも、ちゃんと認められて家を出るんだよね」
「ああ」
親から逃げるんじゃない。
送り出してもらえるってことだよね。
「先生、車は?」
「みちるさんのところに置いてきた」
「じゃあ、少し歩こう」
自然に手がつながる。
「お父さん、途中でいなくなっちゃったね」
「俺がいきなり優音を連れ去るようなこと言っちゃったからな」
足を止めて、電信柱の陰に隠れる。
「ずっと、親から連れ去って欲しいって思ってた」
「俺も、そう出来たらって思った」
スーツを握り、上を向いて先生を見つめる。
「でも、ちゃんと認められて家を出るんだよね」
「ああ」
親から逃げるんじゃない。
送り出してもらえるってことだよね。

