「ちゃんとご両親に挨拶行くから」


「いつ?」


「いつでも。心の準備は出来てる」


きっと私が家に先生を連れて行ったら、お父さんもお母さんもビックリするんだろうな。


「きっと親、ビックリすると思うよ」


「先生が彼氏だから?」


「うん。しかも、一緒に暮させてくださいって言うんでしょ?」


「もちろん。そのために行くんだから」


何度も何度も触れ合う唇。


「ずっと一緒にいよう」


「うん」


「優音」


「先生」


きっともう来ることはない、最後の音楽室で、私たちは永遠を誓った。


明るい未来が待っていますように、そう願った思いは、やっと叶ったの。