音を奏でて~放課後の音楽室~

私の頭をなでようと先生の手が伸びるけど、頭に触れる前に下ろされた。


「今度、な」


「はい」


誰にも分からないように、二人で微笑み合った。


それから毎日、みちる先生のところに行ってピアノの練習をした。


家に帰ってからは、ちゃんと勉強した。


「頑張ったな」


「もう。それは受かってから言ってよ」


そんなある日の日曜日、いつものように内田先生の家を訪ねていた。


「いや。ちゃんと向き合ったから」


「うん」


先生の膝の上に座ると、ギュッと抱きしめられる。


「ご褒美」


「んっ」


それから私の顎に手を添えてクッと持ち上げた先生は、そっとキスをしてきた。