「出来ないなら練習すればいいじゃん。なんで努力しないの?」


「他にもやることが・・・」


「それはみんな同じでしょ?いい訳しないで練習してみなよ」


みんな他にやることがあったって、一生懸命やってんの。


それがわからない?


「無理なら、部活やめてくれる?迷惑だから」


二人の目に、涙が浮かんだ。


「みんなの音の邪魔してる。頑張ろうって気持ちがないなら、早めに部活やめてね」


それだけ言うと、教室を出て来た。


「バッカみたい」


こんなことで泣くなんて。


泣いてる時間があるなら、努力しようよ。


いい訳考えるより、練習してよ。


「優音、1年生泣かしたの?」


「葵」