音を奏でて~放課後の音楽室~

「この前優音に、私も寂しかったんだよって言われて、ずっと考えてた」


俯きながらも、お母さんは私に話してくれる。


「お母さん、花音のことばっかりに気を取られて、優音のこと考えてなかったって」


「それは、お父さんも同じだ。ごめんな、優音」


「うんん」


首を横に振る。


「優音はいい子だから、なんでも一人で出来るから。そう思ってたけど、ほんとはお母さんたちが無理やりいい子にしてたんだよね」


「お母さん・・・」


「ほんとは、甘えたかったよね?」


お母さんが私を見つめる。


「うん」


ポロポロと涙が溢れてくる。


「ごめんね、優音」


「うん」



「気づいてあげられなくてごめんね」