音を奏でて~放課後の音楽室~

「お疲れ様」


ピアノを弾き終わって戻ってきた内田先生に、みちる先生が声をかける。


「久しぶりは緊張する」


フーと息を吐いた内田先生が、私の方を向く。


「どうだった、優音」


「すごくよかった。やっぱり、先生のピアノ好き」


「そっか。よかったよ」


そう言って内田先生は、ふんわりと笑った。


その後は、みちる先生の閉会の言葉で発表会は終わった。


「まだいるのかな?」


客席に戻り、親を捜す。


「もう帰ったのかな?」


ザワつく会場の中見て回るも、親はいなかった。


「優音ちゃん」


少しだけ気分が沈んでいるところに、みちる先生が私の名前を呼んだ。