音を奏でて~放課後の音楽室~

小さくうなずいて、客席を出た。


通路を通って、舞台裏に向かう。


「優音ちゃん」


舞台裏に行くと、前の人の紹介を終えたみちる先生が私を迎えてくれた。


「緊張してる?」


「うんん。大丈夫」


「そうよね。優音ちゃん、この発表会のベテランさんだもんね」


みちる先生がニッコリと笑う。


「優音ちゃんは、これが最後か」


「うん」


最後って言われると、なんだか悲しくなる。


でも最後だから、しっかりやらないと。


「ねえ、みちる先生」


「ん?」


「私、みちる先生にピアノ教えてもらえてよかった」