音を奏でて~放課後の音楽室~

「そっか」


ピアノを弾きながら、先生が微笑む。


そんな先生のおでこに、そっとキスを落とした。


「今日の優音は積極的なんだな」


「えっ?」


ピタリと止む音。


先生の手が私の頬を包み、キスをされる。


「んっ・・・」


だんだん深くなるキスに、息が出来なくなる。


「もっ・・・苦し」


苦しくなって先生の肩を叩くと、やっと唇が離れた。


「もう、こんなところでやめてよ」


「誰もいないけど?」


「ピアノが見てるもん」


「顔真っ赤」