「優音」


ソファーに背をつけて座った先生が、私を呼ぶ。


「うん」


持ってたカップをテーブルに置いて、先生の膝の上に座った。


「先生、私重いよ」


「そう?」


「うん。先生とご飯食べるようになって太ったもん」


「じゃあ、もっと太っていいよ。その方がもっと抱き心地いい」


そう言って先生は、私を抱きしめた。


「もう、そんなこと言って」


「ほんとのことだよ。優音は細すぎる」


先生の唇がおでこに触れて、そのまま私の唇を塞いだ。


何回も何回も触れる唇。


「んっ・・・」


「ごめん。苦しかったな」