「俺と一緒に頑張ろう」


「うん」


現実から逃げて私たちが一緒にいても何の意味もない。


それは、ただの傷のなめ合い。


「私、ちゃんと言うから」


「うん」


少しでも前に進むために。


先生と私の、明るい未来のために。


「いい子、卒業するの」


「うん」


先生が隣にいてくれたら、出来るかもしれない。


心のある、先生に対してのまだ名前のない感情。


名前はないけど、でもすごく大切な感情なの。


この感情を守るために、ちゃんと親と向き合おう。


先生と一緒に、現実から逃げないで。