音を奏でて~放課後の音楽室~

「じゃあ、ずっと一緒にいよう」


「うん」


今はまだ、ピッタリの言葉が見つからない。


でも分かったことがある。


先生とずっと一緒にいたいってこと。


離れたくない、離したくない。


「なあ、優音」


「ん?」


「ひとつだけ、約束しよう」


「約束?」


顔を上げると、先生が優しい目をして私を見つめていた。


「俺たちが、これからも一緒にいる為の約束」


「どんな約束?」


先生が私の前髪を掻き上げるようにして、頭をなでる。


それからそっと、私の唇にキスを落とした。