音を奏でて~放課後の音楽室~

小さくうなずくと、先生がまた私の頭をなでた。


「今何時?」


「もうすぐ夜の7時」


「そっか」


じゃあ、もう家に帰らないといけないんだね。


先生が私のタオルケットをめくって、隣に入ってくる。


私の頭を上げて、腕枕をしてくれた。


そっと先生に身体を寄せる。


「ねえ、先生」


「ん?」


「私たちの関係に名前をつけるなら、一体どんな名前がピッタリかな?」


先生と生徒?


でももう、それだけじゃない。


「優音は、俺たちの関係にどんな名前つけたい?」


「うーん」