音を奏でて~放課後の音楽室~

「先生」


「ん?」


「私たちが会ってるこの時間も、明日になったら夢のように覚めてしまうの?」


今日が終わったら、また窮屈な毎日が始まる。


「そんなのヤダよ」


「優音」


「んっ・・・」


この前の優しいキスとは違う激しいキスに、身体の力が抜けていく。


「覚めない。覚めさせない」


「うん」


もう少しだけ、辛い現実から逃げていいかな?


「抱いてもいい?」


こくんとうなずく。


先生が私を横抱きにし、ベットまで運ぶ。


ねえ先生、今この時間が夢じゃないってこと、二人で分かち合おう。