音を奏でて~放課後の音楽室~

二人で玄関に向かうと、みちる先生が見送りに来てくれた。


「じゃあね、優音ちゃん。また来週ね」


「はーい。おじゃましました」


内田先生が運転する車に乗って、この前行った先生の家に向かった。


エレベーターに乗って、最上階まで上る。


「どうぞ」


「おじゃまします」


廊下を通って、ピアノのある部屋に向かう。


「なにか飲む?」


「ピアノがいい」


「ほんとにピアノが好きだね」


フッと笑って内田先生は私の頭をなでた。


「好きなだけ弾いて」


それだけ言うと、内田先生はキッチンに入って行った。


ピアノの椅子に座り、ふたを開ける。