「おばあちゃん!」


自分の大きな声で、ハッと目を覚ました。


夏休みが終わる少し前、おばあちゃんが亡くなった。


倒れてから一回も目を覚ますことなく、静かに息を引き取った。


「おばあちゃん・・・」


寝ても覚めても、考えるのはおばあちゃんのことばかり。


「どうして死んじゃったの?」


私、ほんとに一人になっちゃったよ。


泣いても泣いても、止まらない涙。


苦しくて苦しくて、眠れなくてご飯も食べれなくて。


このまま、私もおばあちゃんのところに行けたらいいのに。


そこにはきっと、おじいちゃんもいるから。


二人に抱きしめてもらって、ギュってしてもらって、優音ちゃんって名前呼んでもらって。


どんなに幸せだろう?


きっと、すごく楽しい世界だよね。