嫌いじゃないけど、うんとうなずいてしまった。


「そっか。嫌いなもの出してごめんね。何か他のもの持ってこようか?」


「うんん、ありがとう。でも、あんまりお腹空いてないから紅茶で十分」


「そっか」


みちる先生が私の頭をなでる。


「今日の夕ご飯ね、お鍋なの」


「お鍋?」


「樹が食べたいんだって。こんなに暑いのに」


「でも、クーラー効いてるからちょうどいいかも」


「そうね。優音ちゃん、少しでもいいから食べてね」


やっぱり、みちる先生は気づいてるのかもしれない。


「余計なお世話だったかな?」


みちる先生に引き寄せられて、そのまま私の頭はみちる先生の膝の上に。


「仁からこの前聞いたの。優音ちゃんが、学校で吐いてたって」


「ごめんなさい」