自分でも分かってるんだ。


心も身体も、ボロボロだってこと。


「あまり溜め込まない方がいい」


「うん。でも、これが私だから」


いい子がイヤだって言ってるくせに、いい子でしかいられない。


「本当に、似てるね」


だんだん先生の声が遠くに聞こえてくる。


「まだきっと・・・」


先生?


「素直に・・・」


意識がだんだん、眠りの世界に引きずり込まれる。


そのせいで、先生の声が最後まで聞き取れない。


「おやすみ」


額に何か温かいものが触れる。


それが合図みたいに、私は完璧に意識を手放した。