音を奏でて~放課後の音楽室~

また涙が溢れてくる。


「君がちゃんと大人になるまで、おばあさんは亡くなったりしないよ」


「うん」


不思議だな。


どうしてか分からないけど、先生にはなんでも話せる気がするの。


「先生?」


「ん?」


「なんでもない」


「そう。じゃあ、眠って」


先生が私の頭をなでる。


温かい、先生の手。


「元気になったら」


「ん?」


「君のピアノを聞かせてくれる?」


「うん」