「預かります」


先生が手を出した。


「お願いします」


先生の手のひらに、鍵をのせる。


「気をつけて帰ってください」


「はい」


内田先生に背を向けた。


「あっ、清水さん」


「はい、なんですか?」


「LHRお疲れ様でした」


「別に私は、当たり前のことをしただけです。先生はなにも言わなかったですね」


「小学生じゃあるまいし、担任が怒ってもしょうがないでしょ?」


「そうですね。私もそう思います」


「それから・・・」


「まだあるんですか?」