音を奏でて~放課後の音楽室~

「お願い、やめて!」


叫んだ瞬間、私の腕を掴んでた先生の手が緩む。


「お願い。何も言わないで」


耳を塞いで、その場にしゃがみ込んだ。


「これ以上、私の決心を鈍らせないで!」


「清水さん・・・」


先生が私と同じようにその場にしゃがみ込んで、私を覗きこんでくる。


「もう決めたの」


だから、これ以上何も言わないで。


「我慢するの」


「でも・・・」


「いいの、これで。いいんだってば」


何度自分に言い聞かせたんだろう?


これでいいんだって。


もう一度自分に言い聞かす。