「優音、ほんとに先帰っていいの?」


「いいよ。鍵返さないといけないし」


1時間くらい合奏をして、部活が終わった。


「帰りに襲われちゃダメだよ」


「それはこっちのセリフ」


「先輩たち、さようなら」


「あっ、気をつけて帰ってね」


「はい」


後輩たちが、私と葵にあいさつをして帰って行った。


「じゃあ優音。私も帰るね」


「うん、バイバイ」


「バイバイ」


葵が音楽室を出ていくと、ここに残ってるのは私だけになる。


誰にも邪魔されない。


私だけの時間。