毎日病院に行ってるけど、おばあちゃんが目を覚ます気配はない。


このまま本当に、おばあちゃんが死んでしまったらどうしよう。


そんなの絶対イヤ。


泣きそうになるのを、なんとかこらえる。


ここは学校だから、泣いちゃダメ。


泣いてるところなんて、誰にも見られたくない。


「うっ・・・」


おばあちゃんが倒れてから、なぜか私の身体は食べ物を受け付けなくなってしまった。


朝と夜を少し食べるくらいで、お昼はほとんど食べない。


ジュースをお腹に押し込むくらい。


吐きそうになって、食べ物を口に入れられないの。


精神的なものなんだろうか?


「おばあちゃん・・・」


もう一度呟いたとき、予鈴が鳴った。


はあ、と息を吐いて、教室に戻るために足を動かした。