アネキ~Secret Love?~



 * * *

『ただいま』
「おじゃまします」

玄関には鍵が掛かっているのがわかり、いつものことなのにアネキが居ないんだと思うとテンションが下がった。



「香奈ネェの飯久しぶり」

『だな、昔は毎日通ってたぐらいだったのに』

「そうだったな」


懐かしむように目を細める遊はどこか大人びている


「存じ上げてないかと思われるんですが…僕の初恋は香奈ネェなんどすよね」

何だその日本語……
え? 今何ってった?!

『はぁ?』

「ビックリしやした?」

『…かなり』

動揺しすぎてその喋り方にツッコミも入れれねーよ
表情と口調のギャップが激し過ぎて…………殴りたくなる。

「だろな」

さっきの大人びた表情とは全く違い悪戯をした子供のように遊は笑う