涙。(短編)


そんな風に思ってくれてたなんて知らなかった。

私の顔はやわらかいマシュマロみたいにゆるんで、ふわって浮かべそうなくらい気持ちは軽くなっていた。


ふと、やけに静かな夕貴が気になって視線を向けて気づいた…。

私のゆるんだ顔は一気に驚きにかわった。


夕貴の頬をつたう、綺麗なしずく─…