息がつまりそうなくらい
長い長い沈黙──……

電話だって…夕貴の存在を感じる。近くにいないのに、夕貴の仕草とか、表情とか…わかってしまうくらい。


でも─…
今はわかんない。

どんなこと考えてる?
どんな顔してる?

張り詰めていたものが瞳から再び溢れだした。

「俺さ─…今日、久しぶりにあいつに会って…思った。」

「まだ好きなのかもしれないって…思った。」


わかっていたけど…
ききたくない言葉だった。

耳を覆いたい。
聞きたくない。
聞きたくない!!

でも喉は張り付いたように詰まって言葉がでない。