戦闘補助用CPUが衝撃値を計測する。

「14トン…!」

ただの飛び蹴りよりも、威力が向上している。

私はMHⅡを複眼で睨みつける。

この男…自我を覚醒させたばかりにもかかわらず、既に改造された肉体のポテンシャルを引き出しつつある…!

危険だ。

こいつは後々、機関にとって大きな障害となる…!

ミシリと。

私は拳を硬く握り締める。

「この場で『廃棄』しておくか…」