「!?」

蹴りの反動で再び空中に舞い上がったMHⅡ。

その彼の体が流麗な動きを見せた。

上空で後方宙返り。

そのまま再び急降下!

一度目の蹴りの反動を利用して、二度目の飛び蹴りを放つ!

これはまさか…。

「反転キック!?」

咄嗟に防御するものの。

「ぐぅっ!」

反転キックを受けた私の体は、威力を受け止めきれずに地面を滑って後方へと大きく下がった。

地面に残される私の足が滑った痕跡。

それがMHⅡの反転キックの衝撃を物語っていた。