そう。

それが私の名前だった。

MHⅠに改造される前の、私の人間だった時の名前。

そしてロケットに写る写真こそ、かつての私と恋人の姿だった。

「もっとも、恋人は既にいないがな」

「!」

表情の浮かばないMHⅡの顔に、僅かな動揺が伺えた。

「私が改造人間の被験者として斬り刻んだのさ…既にこの世には存在しない」

「貴様…!」

MHⅡは再び跳躍した!

「貴様は自分の愛する人でさえも、その手にかけたというのかっ!」