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「あったわ、これよ」
おかっぱはおれのノートパソコンを開くと、あっという間に学校の裏サイトを探し出した。
真っ黒の背景に、赤く太い文字でおれたちの高校の名前が書かれている。
見るからに怪しいそのサイトには、北村麗華を中傷するような言葉がおかっぱの髪の量くらいたっぷりと書き連ねられていた。
「男好き」「淫乱」「うざい」「死ね」「俺にもヤラせろ」などと、散々な言われようだ。
「なんだよ、これ」
「見ての通りよ。ひどいわよね。このままじゃイジメが表に出てくる日も近そうね。もしかしたら、もう出てきてるかも」
たしかに、そのとおりだ。このままじゃいけない。
なんとかしなければいけないのはたしかだ。が、しかし。
「それで、これがなんの証拠になるんだ?」



