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九時ごろになって、ようやくおかっぱはおれの部屋にきた。
「まったく、そんなにオレに会いたいなんて、しかたない子ねえ」
おかっぱはそんなにおれに殴られたいのだろうか。
おれのストレスを増加させるセリフをはき、ベッドの上にダイブした。
仰向けの状態から、少しだけおれのほうに顔を向ける。
「それで、なにから聞きたいの?」
「そうだな、まずはなんで茨木さんといたのか教えてもらおうか」
「アラヤダ、いきなり核心を突くのね。そうねェ、最初は拓海のためだったけど、今は自分のためってところかしら」
またおかっぱは、ずいぶんとまわりくどい言い方をする。
言うならばはっきりとわかりやすいように言ってほしい。



