「辞めさせねえよ。レギュラー確定だ? 誰がそんなこと決めた? それがおれにとってどういいことなんだ? 言ってみろよ」
「はっはっは、そんなこともわかんないんすかぁ? ホント、ダメな人だなぁ。俺っちたちがレギュラーなのは、誰が見てもわかることっしょ。あんたにとってはダブルスの枠が空くんだから、イイことじゃん。良かったね。なあ、荻窪」
「…………………………うん」
おれの脚が、ベンチを蹴った。古くなった木が裂ける音がする。
「悪いな、おれにはわかんないわ。別におまえらが部活を辞めようが辞めまいがどっちでもいいけど、代表の選考までは辞めさせない。おれたちはそこでおまえらを叩きのめすって決めてるんだ」
「はっはっは、マジ面白いんすけど。なに言っちゃってんすか? イイっすよ。代表の選考、出てやりますよ。さ、それなら練習やろうぜ。なあ、荻窪」
「…………………………うん」
「はっはっは、そんなこともわかんないんすかぁ? ホント、ダメな人だなぁ。俺っちたちがレギュラーなのは、誰が見てもわかることっしょ。あんたにとってはダブルスの枠が空くんだから、イイことじゃん。良かったね。なあ、荻窪」
「…………………………うん」
おれの脚が、ベンチを蹴った。古くなった木が裂ける音がする。
「悪いな、おれにはわかんないわ。別におまえらが部活を辞めようが辞めまいがどっちでもいいけど、代表の選考までは辞めさせない。おれたちはそこでおまえらを叩きのめすって決めてるんだ」
「はっはっは、マジ面白いんすけど。なに言っちゃってんすか? イイっすよ。代表の選考、出てやりますよ。さ、それなら練習やろうぜ。なあ、荻窪」
「…………………………うん」



