「どうして。真面目に練習するのが嫌だからとか言うつもりではないよね?」
「違うよ。おれはおかっぱと組むことにしたんだ」
おれはやっぱり、拓馬に勝ちたい。そのためには、拓馬と組んでいちゃだめなんだ。
拓馬に勝てば、北村麗華もおれを見てくれるかもしれない。
「岡田と? 彼には悪いけど、やめたほうがいいと思う。岡田はお世辞にもうまいとは言えない。ダブルスは二組しか出場出来ないのに、岡田とでは無理だ」
「いいんだよ。それに、おかっぱ以外の人と組むことになったとしても、それは拓馬じゃない。おれはおまえに勝ちたいんだ」
拓馬はあきらめたようにむらさき色のバスローブを羽織った。
結局なんのために一度脱いだのだろうか。
「そうか、わかったよ。ただし、僕は絶対に手加減しないよ」
「そうしてくれた方が助かるよ。じゃあ、おれは戻るわ」
おれは立ち上がって、自分の部屋に戻り、携帯電話に手を伸ばした。
「違うよ。おれはおかっぱと組むことにしたんだ」
おれはやっぱり、拓馬に勝ちたい。そのためには、拓馬と組んでいちゃだめなんだ。
拓馬に勝てば、北村麗華もおれを見てくれるかもしれない。
「岡田と? 彼には悪いけど、やめたほうがいいと思う。岡田はお世辞にもうまいとは言えない。ダブルスは二組しか出場出来ないのに、岡田とでは無理だ」
「いいんだよ。それに、おかっぱ以外の人と組むことになったとしても、それは拓馬じゃない。おれはおまえに勝ちたいんだ」
拓馬はあきらめたようにむらさき色のバスローブを羽織った。
結局なんのために一度脱いだのだろうか。
「そうか、わかったよ。ただし、僕は絶対に手加減しないよ」
「そうしてくれた方が助かるよ。じゃあ、おれは戻るわ」
おれは立ち上がって、自分の部屋に戻り、携帯電話に手を伸ばした。



