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おれの部屋に入ると、北村麗華はベッドの上で正座した。
そういえば、おかっぱもこのベッドに乗ったのだということを思い出して、北村麗華を突き飛ばしそうになった。
「拓海さん、ごめんなさい」
「なにが?」
おれは突き飛ばそうと持ち上げた腰をまた下ろして、学習イスに座った。
北村麗華は一度土下座をして、また元の体勢に戻ってから髪をかき上げた。
「岡田さんとのダブルス、解散させられちゃったんですよね」
「ああ。なんで知ってるんだ?」
今日の昼休みに解散させられたばかりで、練習のときに解散が発表されたわけでもない。
それなのに、なぜ彼女が知っているのだろう。
「私、昨日の夜、お父さんにその話を聞いたんです。なんとかとめたかったんですけど、とめられなかった」



