───*。゚



結局、この日はユカちゃんにさんざんからかわれて終わった。

電車に乗りながら、ご飯を食べながら、先生が休みの間に出した宿題や学校の課題をしながら・・・・。

何をしていても頭の中で聞こえてくるのはユカちゃんのハミング。


『恋しちゃったんだ、たぶん♪ 気づいてないけど〜♪』


「ううっ・・・・」


ことごとく集中できない。

妙に王子を意識しちゃって、なんだかんだで夢にも見そう。


先生の鼻を明かすための、王子との秘密の特別レッスン。

さい先よくスタートをしたと思っていたら、とんでもない落とし穴に放り込まれた気分・・・・。

仮にあたしが王子を好きになっても、王子はこんなおバカは恋愛対象“外”だと思うワケで。


「ユカちゃんのバカ〜」


この日、あたしはなかなか眠れない夜を過ごすことになりました。










そして───・・。


これだけでは済まないのがあたしというか、なんというか・・・・。

またもやドンマイ、あたしです。