そんなあたしを見て、何かにピンときたらしいユカちゃん。
あたしにはさっぱりなんだけど、なぜかお茶に誘われてしまった。
確か今日、先生は休みのはず。
無理に塾に行くことはないけど、ちょっと引っかかるものがある。
・・・・特に、またしてもニヤニヤ顔をされてしまうと。
───*。゚
「もうすぐゴールデンウィークだねぇ。茜ちゃんは何か予定は?」
「あたし? う〜ん、特には」
放課後。
高校生になってから初めて塾以外で過ごすことになったここは、あたしがいつも塾に行くときに通りすぎるだけのマックだった。
いいなぁ〜と思って見ていたんだよね、学校帰りにマックとか。
ひそかに憧れの場所だった。
「なぁんだ、つまんないの〜」
「なぁんだ、って・・・・。じゃあ、そう言うユカちゃんは?」
「あたしはねぇ、単発バイト入れてんの。時給は安いんだけど、家にいるのもなんだからさ」
「へぇ〜、すごいね」
バイトかぁ。いいなぁ。
それも憧れちゃうなぁ・・・・。


