「いいい、今っ!今のなんなの、冗談じゃないよっ!!」


なんであたしが先生なんかと!

しかも、妙にリアルだったし。

あわよくば子どもまでいそうな感じじゃなかった!?


「ハァハァ・・・・」


悪夢のせいで心臓がありえないくらいバクバクと言っている。

寝汗もすごいし、あまりのショックに目の前に星でも飛びそうだ。

そしてもう一つ、叫ばずにはいられない現実がここに・・・・。


「ギャーッ!! 遅刻!!」


あたしはマッハの勢いで部屋を飛び出し、駅まで猛ダッシュ。

着替えずに寝たから制服にシワもついちゃって、お風呂にも入れず髪もボサボサ・・・・。

かろうじて洗顔と歯磨きだけはできたけど、きっと今、あたしは悪臭漂う変な女子高生だ。

いっそサボってしまいたい・・・・。










「居残りなんて!居残りなんて!居残りなんてーーーっ!!」


遅刻決定のチャイムを下駄箱で聞きながら、思いっきり叫んだ。

これも全部、あたしの生活を狂わせる先生のせいなんだからっ!!