なんて話をしながら、先生が使った食器を片付けていく。

あたしが家に男の人を上げたのは先生が初めてだった。

今さらながら、キレイ好きのお母さんにホッとしてしまう。

だって、散らかっている家だと次に塾に行ったときに何を言われるか分からないから・・・・。


「もういいわよ。あとは自分の部屋で休みなさい。疲れたでしょ」

「うん」


片付けも終わり、お母さんの許可も出たところで、鞄を持って自分の部屋に帰るあたし。

ホント、疲れた。

1日ってこんなに長かったんだ、なんて思うほど、今日はとことん疲れた1日で・・・・。


「はふぅ〜」


制服のままベッドに寝転がると、あたしはいつの間にか夢の世界に旅立っていた。

そこで見たものは、俺様魔王がカレーをパクパク食べている姿。

今度はそれが狙いか?


でもその夢はちょっと変だった。

見たことのない広い部屋に、少し歳をとった先生、あたしも今より大人な感じで・・・・。


「ギャーッ!!」


自分の叫び声で目が覚める。

うわっ、最悪っ。