それからしばらくの間、勝手に盛り上がる2人の横であたしは静かにラーメンをすすった。
ラーメンはめちゃくちゃ美味しいし、煮玉子も最高で、味に関しては文句のつけようもない。
ただ、1つだけ文句を言わせてもらえるなら・・・・。
「いつまであたしでピーチクパーチクしゃべってんのよっ!先生のラーメン、ブヨブヨじゃん!細田さんも!初対面でしょ!?」
小一時間はあたしのアホな話に花を咲かせていて、当のあたしはほったらかしで。
初対面のくせに細田さんは遠慮なく「バカだ〜」とか「ウケる〜」とか言って、涙まで流して。
文句が2つになっちゃったけど、そんなの関係ない。
あたしは今、この2人がすっごく憎たらしくて仕方がないのだ!
けれど。
ハァハァと息も荒く2人を睨みつければ、その2人は一瞬だけ目を合わせ、とたんに・・・・。
「ブハーッ!!」
「ブヒーッ!!」
勢いよく吹き出した。
あたしのどこがおかしかったのかは分からないけど、不機嫌極まりないことには変わりない。
・・・・バカにすんなっ!!


