先生、家まで送ってくれるんだ〜わぁ安心・・・・とか思っていられないでしょ、この状況。
“江田ちゃんスペシャル仕様”とラーメンとのつながりが全く分からないんだけれども。
腹ペコなら1人で行くとか、ほかの先生を誘ったりとか、そうしたらいいんじゃないの?
なぜにあたし!?
「新手のイヤガラセですか」
考えに考えた末、そんな台詞がポツリと出た。
先生にはあたしをイジメて楽しむという娯楽があるけど、あたしにはただの拷問でしかないもん。
まだ2人きりの時間が続くなんてとてもじゃないけど願い下げだ。
すると・・・・バチコーン。
先生の鉄拳があたしの頭にクリーンヒットした。
「いだっ!! ちょっと!ホントに脳みそ入れ替わっちゃうからやめてくださいよっ!」
「うるさい。おごってやるって言ってんだから文句言わない」
「だって!」
「“江田ちゃんスペシャル仕様”って言ったでしょ。黙ってついて来る!紙は片付けてね」
やっぱり。
片付けはあたしなんだ・・・・。
じゃあ破らないでよっ!


