36.8℃の微熱。

 
先生、家まで送ってくれるんだ〜わぁ安心・・・・とか思っていられないでしょ、この状況。

“江田ちゃんスペシャル仕様”とラーメンとのつながりが全く分からないんだけれども。

腹ペコなら1人で行くとか、ほかの先生を誘ったりとか、そうしたらいいんじゃないの?

なぜにあたし!?


「新手のイヤガラセですか」


考えに考えた末、そんな台詞がポツリと出た。

先生にはあたしをイジメて楽しむという娯楽があるけど、あたしにはただの拷問でしかないもん。

まだ2人きりの時間が続くなんてとてもじゃないけど願い下げだ。


すると・・・・バチコーン。

先生の鉄拳があたしの頭にクリーンヒットした。


「いだっ!! ちょっと!ホントに脳みそ入れ替わっちゃうからやめてくださいよっ!」

「うるさい。おごってやるって言ってんだから文句言わない」

「だって!」

「“江田ちゃんスペシャル仕様”って言ったでしょ。黙ってついて来る!紙は片付けてね」


やっぱり。

片付けはあたしなんだ・・・・。

じゃあ破らないでよっ!