中3の頃のあたしだったら、こういう場合、逃げるか言い返せなくなるかのどちらかだったけど。

でも今は高校生。

大人に1歩近づいたんだし、負けてたまるかって気持ちもあって、初めて楯突いてみた。


「へぇ。すっかりツッコミも覚えちゃって。やるねぇ江田ちゃん」


でも、先生には全く通用しないらしく、逆に感心されてしまった。

ドンマイあたし・・・・。


「まぁ、とりあえず」


そう言って座り直した先生に、あたしはなけなしの戦意喪失で。

ガックリと椅子に座り込んだ。


「これからよろしくね、江田ちゃん。江田ちゃんの放課後は俺のモンだから。覚悟するよーに」


そう言い残し、先生はうなだれるあたしの頭をグッチャグチャのモッサモサにして去っていった。

ま、またしても!!

あたしってば、本当にいろいろとドンマイ・・・・。















───こうして、あたしの受難の日々が幕を開けた。

王子ぃ〜。

ユカちゃん〜。

ヘルプミー!!