あたしのある意味素直な反応を見て、ニヒッと得意げに笑う先生。
こういう見透かしたような顔にもあたしが弱いってこと、先生は自覚してやっているんだろうか。
いやいや、自覚しまくりだ。
まったくもぅ。
“好き”って伝えたそばからその気持ちを手玉に取ってさ・・・・というか前々からだけど、先生ってホントいい性格をしている。
こんなイジワルな人を好きになるなんてあたしもよっぽどの物好きよね、と我ながら感心しちゃう。
でもこれが惚れた弱みってヤツ。
「どうせワケ分かんなくなったんでしょ? どこ、見せてみ?」
「はい。えーっと、ココ」
「ああ、これはさ・・・・」
こうして面倒くさがらずに教えてくれるところにキュンときて、たまらなく好きだって自覚する。
息がかかるくらい間近で先生の顔を見るたび、どうしようもなく体が熱くなるんだよね。
伏し目がちの先生もステキだぁ。
・・・・はっ!! なんだこのまつ毛の長さは!! イヤガラセかっ!!
「って、聞いてんの?」
「あ。も、もう1回・・・・」


